行方不明者について

ある方が死亡したので、法定相続人で話し合って遺産分割をしようということになりました。亡くなった方の戸籍謄本をたどり、なんとか法定相続人全員の住所、名前を把握することができました。法定相続人全員に声をかけ、遺産分割の話し合いをしようと思いましたが、法定相続人の中にどうしても連絡が取れない人がいます。誰に聞いてもその人がどこで何をしているのかさっぱりわかりません。行方不明というわけです。遺産分割のためには法定相続人全員の同意が必要ですから、行方不明者がいては遺産分割をすることができません。牧草地02このような場合には、家庭裁判所に不在者管理人の選任審判を申立てましょう。不在者管理人の選任審判の申立人は、利害関係人または検察官に限定されていますが、亡くなった方の法定相続人は利害関係人として申立てすることができます。不在者管理人の選任審判で、家庭裁判所は利害関係のない第三者(弁護士や司法書士のこともあります)を、不在者財産管理人に選任してくれます。あとは行方不明となっている法定相続人に代わって、この不在者財産管理人に話し合いに参加してもらい、遺産分割協議を進めることができます。不在者財産管理人の権限は、民法に定められており、不在者財産管理人が権限外の行為を取る際には、家庭裁判所の許可を得ければなりません。どのような遺産分割をするかについても家庭裁判所の許可を取るのが通常です